はじめに
「朝起きて立ち上がるときに腰がズキッ」「しばらく座っていて、動き始めに腰が痛む」…
こんな腰痛を経験したことはありませんか?
レントゲンやMRIで「異常なし」と言われるケースでも、このような症状が起こることがあります。実はこれは関節や骨ではなく、“脳のブレーキ”が関わっている腰痛かもしれません。
チェックポイント
✅ 動き始めに痛いが、動いているうちに軽くなる
✅ 休んでいる間はそこまで痛くない
✅ 医療機関では「異常なし」と言われた
✅ 長時間同じ姿勢をした後に強く出やすい
これに当てはまる人は、「脳のブレーキ型腰痛」の可能性があります。
なぜ“脳”が関係するのか?
人間の体は「ケガを守る仕組み」として、痛みや筋肉の防御反応を使います。
しかし、ケガが治った後も 脳が「まだ危ない!」と誤作動して筋肉を固めてしまうことがあります。これが「動き始めだけ痛い」原因です。
いわば、関節の問題ではなく脳がかける安全ブレーキ。
本当は動かしてOKなのに、体が勝手に制御してしまう状態です。
セルフケア法
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深呼吸しながら軽く腰をひねる
→ 呼吸と一緒に動かすことで脳の「危険信号」をリセットしやすい。 -
温めてから動き出す
→ 入浴後やホットパックで筋肉を緩めると誤作動が起こりにくい。 -
“少しずつ動く”習慣
→ 急に立ち上がらず、まず足首や膝を曲げ伸ばしてから腰を動かすと◎。
来院をおすすめするケース
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痛みが数週間続いている
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日常生活に支障がある
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不安が強く「また痛むのでは…」と考えてしまう
こうした場合は、整骨院で「筋肉の過緊張」や「神経系のリセット」を目的とした施術を受けることで改善が期待できます。
まとめ
動き始めだけ腰が痛いとき、原因は**関節の異常ではなく“脳のブレーキ”**かもしれません。
脳と体の誤作動を整えるセルフケアを試しつつ、必要に応じて専門家に相談してみましょう。