― 首やこめかみだけでなく、首・肩まわり全体を動かしてみよう ―
頭痛が出たとき、
- 首を揉む
- こめかみを押す
- 目のまわりを温める
といった対処をする方も多いのではないでしょうか。
頭痛にはさまざまな種類や原因がありますが、なかでも首や肩のこり・緊張を伴う頭痛では、首だけでなく肩や背中など周囲の筋肉も一緒に硬くなっていることがあります。
そんなとき、セルフケアのひとつとして試してみてほしいのが、
「脇〜背中をゆっくり伸ばすこと」
です。
ただし、「脇が硬いことが頭痛の原因」というわけではありません。
あくまで首・肩まわりを楽に動かすためのセルフケアのひとつとして取り入れてみましょう。
なぜ頭痛のときに「脇」を伸ばすの?
① 脇〜背中には肩の動きに関わる筋肉があります
脇の周辺には、広背筋や大胸筋など、肩や肩甲骨の動きに関係する筋肉があります。
長時間同じ姿勢を続けたあとなどには、首だけでなく肩・胸・背中などにも「こわばっている」「動かしにくい」と感じることがあります。
そのため、首だけを揉み続けるのではなく、肩や背中を含めてゆっくり動かしてみるのもひとつの方法です。
② スマホやデスクワークでは同じ姿勢が続きやすい
スマホやパソコンを長時間使っていると、
- 頭が前に出る
- 肩が前に出る
- 背中が丸くなる
- 腕を前に出した状態が続く
といった姿勢になりやすくなります。
特定の姿勢だけが頭痛の原因になるとは限りませんが、長時間同じ姿勢を続けることで首や肩に疲労感やこりを感じる人は少なくありません。
そんなときは、首だけでなく肩・胸・脇・背中まで大きく動かして、同じ姿勢から一度抜け出してみましょう。
③ 深呼吸しながら行うとリラックスしやすい
脇を伸ばすときは、息を止めずにゆっくり呼吸するのがおすすめです。
「呼吸が浅いから頭痛になる」と単純に言い切ることはできませんが、ゆっくりと呼吸しながら体を動かすことで、力が入りっぱなしになっていた首や肩をリラックスさせやすくなります。
頭痛のときに試したい「脇伸ばし」
やり方は簡単です。
- 片手をゆっくり上に上げる
- 体を反対側へゆっくり倒す
- 脇〜背中が心地よく伸びるところで止める
- 息を止めず、ゆっくり呼吸しながら20〜30秒
- 反対側も同じように行う
強く伸ばす必要はありません。
「痛いほど伸ばす」のではなく、気持ちよく伸びている程度で十分です。
伸ばしたことで頭痛が強くなったり、めまい・吐き気などが出たりする場合は中止してください。
こんな人は試してみてもよいかもしれません
- 頭痛と一緒に首や肩のこりを感じる
- デスクワークやスマホを長時間使う
- 同じ姿勢が長く続いたあとに頭が重くなる
- 肩や背中を動かすと少し楽に感じる
- 締めつけられるような頭痛を繰り返している
ただし、頭痛の種類を自己判断するのは難しいことがあります。
「いつもの肩こりからだろう」と決めつけないことも大切です。
「脇を伸ばせば頭痛が治る」わけではありません
ここはとても大切なところです。
頭痛には、
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発頭痛
- 薬の使いすぎによる頭痛
- 病気やけがなどを原因とする二次性頭痛
など、さまざまなものがあります。
首・肩まわりの運動やストレッチなどが役立つ場合もありますが、すべての頭痛に有効なわけではありません。
脇伸ばしも、首や肩の緊張を感じる人が試せるセルフケアのひとつと考えてください。
こんな頭痛はセルフケアより医療機関へ
頭痛の中には、早めの検査や治療が必要なものがあります。
すぐに医療機関を受診した方がよい症状
特に、
- 突然起こった、今までにない激しい頭痛
- 数秒〜数分で急激にピークになる頭痛
- 手足や顔のしびれ・力が入りにくい
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 意識がもうろうとする、強い眠気や混乱がある
- けいれんを伴う
- 発熱と強い頭痛に加えて、首が硬く動かしにくい
- 急に見えにくくなった、視力がおかしい
といった症状がある場合は、ストレッチなどで様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。
一度医療機関で相談した方がよい頭痛
緊急性を感じなくても、
- 最近になって頭痛が増えてきた
- 頭痛のパターンが以前と変わった
- 頭痛を何度も繰り返している
- 市販の鎮痛薬を頻繁に使っている
- 咳や運動などで頭痛が悪化する
- セルフケアをしても改善しない
といった場合は、一度医療機関で相談することをおすすめします。
頭痛は「首や肩だけ」と決めつけないことが大切です
首や肩がガチガチだと、
「この頭痛も肩こりからだろう」
と思ってしまいがちです。
しかし、頭痛にはさまざまな原因があります。
まずは危険な頭痛や医療的な治療が必要な頭痛を見逃さないこと。
そのうえで、首や肩の緊張や動かしにくさがある場合には、
脇〜背中を伸ばしたり、肩を動かしたり、同じ姿勢をこまめに変えたりすること
をセルフケアとして取り入れてみましょう。
健桜整骨院でも、頭痛そのものを診断・治療するのではなく、首や肩のこり・動かしにくさなど、身体の状態を確認しながら施術やセルフケアのアドバイスを行っています。
頭痛を繰り返している方や、いつもと違う頭痛がある方は、まず医療機関で相談するようにしてください。
